2022年度一級建築施工管理二次試験問題⇒今年の試験は例年と同程度の試験内容でしたが、建設副産物を想定した人は『施工の合理化』の課題であって少々手ごずった感があったようですが、現代の建築業界では必要不可欠の合理化=品質管理であり日常の業務を遂行している人であれば当然の記述できる課題でした。但し昨年から学科の一次試験合格者は二次試験不合格者であっても1年置きの学科からの試験から仕切り直しが無く二次試験のみ受けることが可能になりましたので、更に二次試験(経験記述)の合格率は高くなった感じです。
2022年度一級建築施工管理二次試験解答⇒解答例です、問題2~問題6までの解答を乗せておきますので参考にしてください。
1次施工2次課題問題1⇒2022年度の一級建築施工管理技士2次試験の経験記述の添削情報をお知らせします。
1施工2次課題問題1模範解答⇒問題1模範解答
1施工2次課題1添削1⇒添削1
1施工2次課題1添削2⇒添削2
1施工2次課題1添削3⇒添削3
1施工2次課題1添削4⇒添削4
【問題1 経験記述】
例年の出題順序からの予想では、「建設副産物対策」についての出題が順当とされていましたが、一昨年に出題された「品質管理」についての記述が求められました。出題テーマにつきましては、今回の様に、順当なローテーション通りにならない例が過去にもありますので、前年に出題されたテーマ以外の二通りのテーマについて、準備をしておくことが必要と思われます。
尚、初めての設問形式として、「1-③」では「発生が予測される欠陥又は不具合」、「1-➃」では「確認方法又は検査方法」の記述をそれぞれ求められましたが、品質管理項目を定め、それらを実施するためには避けて通ることのできない事項であるため、解答はし易かったのではないかと思われます。
【問題2 仮設・安全】
全て過去問からの出題でした。
・仮設ゴンドラ→ H29
・場内仮設事務所→ H25 H21
・工事ゲート(車輛出入口)→ H23 H17
上記が過去の出題歴となります。3テーマともに、記述し易いテーマであったと思われます。
【問題3 工程管理】
例年通りネットワーク工程表の出題でしたが、設問3と設問4はともに、難しい問題でした。ここで時間をロスしてしまった方もいらっしゃった様です。工程管理をする上での応用能力が問われましたが、次年度以降もこの傾向は続くと思われます。
【問題4 躯体施工】
全て過去問からの出題でした。
(〇印→適当な語句の記入、◎→留意事項の記述)
・既成コンクリート杭の埋込工法→ 〇R2 ◎H29
・柱又は梁型枠の加工、組立→ 〇H30(通常) 〇H26
・コンクリート打込後の養生→ 〇H26 ◎H13
・トルシア型高力ボルトの締付け→ 〇H28 〇H24 ◎H21
上記が過去の出題歴となりますが、「問題2 仮設・安全」と同様に、組し易いテーマであったと思われます。
【問題5 仕上施工(五肢択一)】
従来は「誤っている語句を訂正する」出題形式でしたが、今年度から新たに取り入れられると事前公表されていた「五肢択一」形式での出題となりました。
設問数は8問で従来と変わらず、かつ、出題テーマも標準的であったと思われます。さらに、与えられていた選択肢に書かれている内容が受験生へのヒントとなり、正答を選択し易かったのではないかと思われます。
【問題6 法規】
前問と同様に、「五肢択一」形式での出題となりました。従来は選択肢が与えられておらず、条文通りの語句を記入しないと正解となりませんでした。今回は選択肢が与えられていることにより、若干、正答に近づき易くなったと言えましょう。
但し、「2-③」「3-⑤」「3-⑥」については、条文を暗記している場合を除き、選択肢を絞り込むことはできますが、最終的に正答肢選択するためには、入念な条文の読み込みが必要となりましょう。従って、今年度の法規の問題も、決して点を取り易い問題であったとは言い難いと言えます。
【総評】
試験制度改正後の初めての二次検定となりましたが、
・問題1・問題2・問題4・問題6→ 標準
・問題3→ 難しい
・問題5→ 易しい
上記のような難易度となり、総合的には難易度は標準並みであったと言えます。